コラム
朧染着物文様のおもてなしタオル、この夏 お披露目。
TOP > コラム一覧 > 朧染着物文様のおもてなしタオル、この夏 お披露目。

「~朧染着物文様~おもてなしタオル」

伝統美と現代の感性が織りなす、贅沢なひととき。
「おもてなしタオル」は、百余年の歳月を重ねて磨かれた染色技術「朧染(おぼろぞめ)」と「おぼろガーゼタオル」が息づく特別なタオルです。
「朧染(おぼろぞめ)」は、明治41年日本で初めてタオルに文様を描いた特許製法です。乾いた状態ではおぼろげで、水に濡らすと柄が鮮明に浮かび上がる様子が、朧月夜が晴れる様子に似ているためこの名がつきました。


「おぼろガーゼタオル」は、昭和2年日本で初めて細糸による片面ガーゼ・片面パイルの二重袋織ガーゼタオルの実用新案をおぼろタオルが取得し誕生したタオルです。


◎縞暦(しまごよみ)

「縞暦」-季節を綴る、縞の美しさ。
縞模様は、古くから“粋”や“洗練”の象徴として親しまれてきた、日本の定番柄。その語源は、南方の島々から渡来した織物を「島渡り」「島物」と呼んだことに由来すると言われています。まっすぐに並ぶ線には、潔さや凛とした美しさが宿り、江戸の町人文化では“粋”の象徴として愛されました。
「縞暦」は、そんな縞の美しさに、椿の小花をそっと重ねたデザイン。暦のように移ろう季節の気配を、一枚に込めた文様です。和の感性と現代の軽やかさが調和した、穏やかで上品な一枚です。
◎藍霞(あいがすみ)

「藍霞」-藍をまとった、朧の静けさ。
藍の色をやさしくにじませながら、そっと咲いた白花の朝顔。朧染めの技により生まれたその景色は、夏の朝に吹き抜ける涼風のように、凛とした気配を運びます。ガーゼ面には、すっきりとした藍の彩りと文様の清らかさを。パイル面には、霧がさすように淡く広がる染めが、静かな余韻をそっと残します。
にじみの美を追求した「朧染め」だからこそ生まれる、儚くも品ある染めの世界。ふれるたびに、日本の季節と美意識が、肌を通して静かに語りかけてくれる一枚です。
◎恋衣(こいごろも)

「恋衣」-恋心をまとう、桜色のやさしさ。
「恋衣」は、心から離れない恋心を“衣”にたとえた、古くからの美しい言葉です。万葉集にも登場するこの表現は、想いを包み込むようなやさしさと、切なさを含んだ情緒を宿しています。
桜文様をあしらった淡いピンクのタオルは、まるで春の恋をそっと纏うよう。ガーゼ面には明るく華やかな彩りを、パイル面には朧染ならではの品ある滲みを。贈り物にもふさわしい、和の感性が息づく一枚です。
【朧染着物文様 おもてなしタオル/フェイスタオル】
サイズ:約32×90(cm)
カラー:縞暦(しまごよみ)、藍霞(あいがすみ)、恋衣(こいごろも)(全3種)
素材:綿 100%/片面ガーゼ・片面パイル





